小さなスナック(パープルシャドウズ、今井久)

2015年12月30日

「小さなスナック」パープルシャドウズ、今井久

「小さなスナック」パープルシャドウズ、今井久

「小さなスナック」もインストの曲ではありませんが、とても好きな曲であり、今井久さんのギターは最高です。

「小さなスナック」のイントロ・間奏・エンディングのギター部分をコピーしたいと思っている人がたくさんいらっしゃると思いますので、がんばってコピーしたいと思います。

今井久さんの、フェンダー・ジャズマスター(?)にリバーブをかけた音がとてもよいと思います。当時はまだスプリングを使用した機械的リバーブ(スプリングリバーブ)だと思いますが(「テープエコー・マシン」かもしれません。「空の終列車」をみてください。)、2音をミュートをかけながら弾く音がとくに好きです。

「小さなスナック」は、発売当初はあまり反応はなく、スナック100件をまわるキャンペーンで人気に火がつき有線放送でリクエストされはじめ、オリコン2位の大ヒット曲となったそうです。

なお、ロス・インディオス&シルビアの「別れても好きな人」も元はパープルシャドウズの曲で、この曲の今井久さんの演奏も好きなので、はじめこの曲をコピーしようと思ったのですが、「小さなスナック」のほうにしました。「別れても好きな人」の動画もぜひ見てください。

「小さなスナック」の動画は、いくつかアップロードされていますが、今井久さんがどのあたりを弾いているかがわかる、この動画を参考にしました。

この動画を、スピードを半分にして、大体どのあたりを弾いているか確認しておいてください(「動画の映像を音程を下げずに半分のスピードで見る方法」の記事を参考にしてください)。

 


「小さなスナック」のギター部分の弾き方を詳しく解説したDVDや楽譜はないようなので、自分で分析してみることにしました。


弾き方の詳細解説(キーはDmです。)

イントロ部分

1弦5フレット(人差し指)、2弦6フレット(中指)を1弦13フレット、2弦15フレットにスライドさせ、1弦17フレットを小指でハンマリングオン・プリングオフ

1弦10フレット、2弦10フレットを人差し指で同時に押さえ、1弦13フレットを小指でハンマリングオン・プリングオフ

1弦5フレット(人差し指)、2弦6フレット(中指)を同時に弾き、1弦5フレット(人差し指)、3弦7フレット(薬指)

1弦10フレット(人差し指)、2弦11フレット(中指)、1弦13フレットを小指でハンマリングオン・プリングオフ

1弦6フレット、2弦6フレットを人差し指で同時に押さえ、1弦8フレットを小指でハンマリングオン・プリングオフ、2弦6フレット(人差し指)と3弦7フレット(中指)を同時に弾き、2弦6フレット、4弦8フレット

1弦3フレット、2弦3フレット、3弦3フレットを人差し指で同時に押さえる。(タ・タ・タ・タ・タ・タ)

1弦4フレット、2弦3フレット、3弦4フレット(タ・タ・タ・タ・タ・タ)

1弦5フレット、2弦5フレット、3弦6フレット、4弦7フレット(タッタ・タ・タン)、薬指を少しスライドさせる。

なお、(タ・タ・タ・タ・タ・タ)(タ・タ・タ・タ・タ・タ)(タッタ・タ・タン)の部分はオルタネイトピッキングで弾きます(u (アップ)u(アップ) d (ダウン)、u u d 、u u d 、u u d、 u u d d の弾き方の方が楽かもしれませんので、この弾き方もためしてください。)。

3弦2フレット(人差し指)、3弦4フレット(薬指)、3弦6フレット(薬指)

3弦7フレット(薬指)、2弦6フレット(中指)、1弦5フレット(人差し指)、2弦6フレット(中指)、3弦7フレット(薬指)、そのままの形で薬指を3弦12フレットの位置にスライド、1弦13フレット(小指)、小指でプリングオフ、2弦11フレット、3弦12フレット

1弦8フレット(人差し指)、2弦10フレット(薬指)、3弦10フレット(中指)、1弦8フレット(人差し指)、そのままの形で2フレットずつ2回移動します。最後は小指をぐっと開いて1弦17フレット


間奏部分

3弦5フレット(中指)を3弦7フレットにスライド、2弦6フレット(人差し指)、2弦8フレット(薬指)、チョーキング、戻して2弦8フレット(薬指)、2弦6フレット(人差し指)、3弦7フレット(薬指)、3弦5フレット(人差し指)、3弦7フレット(薬指)

3弦2フレット(中指)、3弦7フレットまでスライド、2弦6フレット(人差し指)、2弦8フレット(人差し指)、2弦10フレット(薬指)、2弦8フレット(人差し指)、3弦9フレット(中指)でビブラート

2弦8フレット(人差し指)、2弦10フレット(薬指)、2弦11フレット(薬指)、1弦10フレット(中指)、1弦8フレット(人差し指)、1弦6フレット(人差し指)、1弦5フレット(人差し指)と2弦6フレット(中指)を同時に弾く。

次の2音同時で弾く部分は、右手で弦をミュートします。弾く順番は、

1弦5フレット(人差し指)、と2弦7フレット(薬指)を同時に弾くを2回

1弦10フレット(人差し指)と2弦11フレット(中指)

1弦8フレット(人差し指)と2弦10フレット(薬指)

1弦6フレット(人差し指)と2弦8フレット(薬指)

1弦8フレット(人差し指)と2弦10フレット(薬指)

1弦10フレット(人差し指)と2弦11フレット(中指)を同時に弾くを2回

1弦8フレット(人差し指)と2弦10フレット(薬指)

1弦6フレット(人差し指)と2弦8フレット(薬指)

1弦5フレット(人差し指)、2弦6フレット(中指)

2弦8フレット(人差し指)、3弦9フレット(中指)

2弦6フレット(人差し指)、3弦7フレット(中指)

2弦8フレット(人差し指)、3弦9フレット(中指)

最後の音は薬指で2弦10フレットと3弦10フレットを同時に押さえます。


4弦3フレット(人差し指)を4弦7フレットまでスライド、2弦8フレット(薬指)を2弦10フレットまでスライド、2弦8フレット(薬指)、2弦6フレット(人差し指)、薬指で2弦8フレットをハンマリングオン・プリングオフ、2弦5フレット(人差し指)、3弦6フレット(中指)、2弦5フレット(人差し指)


次の部分は2音を1フレットだけスライドさせて弾きます。非常にむずかしいです。弾く順番は、

3弦7フレット(薬指)、4弦7フレット(中指)を同時に弾き、1フレットスライドさせ、元に戻す。

2弦6フレット(人差し指)、3弦7フレット(中指)を同時に弾き、1フレットスライドさせ、元に戻す。

3弦10フレットと2弦10フレット、1弦10フレットを人差し指で同時に押さえ(セーハ)、1フレットスライドさせ元に戻すを、2弦と3弦を同時に弾く、1弦と2弦を同時に弾くで繰り返す。

最後は、小指で1弦13フレット、セーハしていた人差し指10フレットを同時に弾きます。


エンディング部分

歌の途中「今日も一人で・・・」のところで転調していますので、キーが1フレット高いE♭mになっている点に注意してください。

はじめの弾き方はイントロ部分と同じですが、1フレットずれているため、ポジションを見失いがちなので、なんども繰り返して練習する必要があると思います。

イントロと違う部分は、次のとおり弾きます。

まず、人差し指で1弦4フレット、2弦4フレット、3弦4フレットを同時に押さえておきます(セーハ)。

小指で1弦6フレットをハンマリングオン・プリングオフ(2弦4フレットも同時に弾きます。)

2弦6フレット(小指)、2弦4フレット(人差し指)、3弦4フレット(人差し指)、2弦4フレット(人差し指)、2弦6フレット(小指)、1弦4フレット(人差し指)(この部分の人差し指はセーハした状態です。)

1弦6フレット(人差し指)、2弦6フレット(人差し指)、3弦7フレット(中指)を同時に弾く。

1弦10フレット(薬指)、2弦9フレット(人差し指)、3弦10フレット(中指)を同時に弾く。

最後の9thコードは、1弦11フレット、2弦11フレット、3弦11フレットを薬指で同時に押さえ、4弦10フレットを人差し指、5弦11フレット、6弦11フレットを中指で同時に押さえます。

以上のようになりますが、文章にするととても大変だということがわかりました。書いていて、とても疲れました。タブ譜におこすべきでしたが、せっかく書いたのでそのまま載せることにします。


歌の部分について

歌の部分では、今井久さんは、バイオリン奏法(動画では、右手の小指でボリュームを回転させている部分に注意)やトレモロアームを多用してあの独特なサウンドを作っています。

弾き語りでは、歌の部分はコードをシャッフルのリズムで弾きながら歌う、ということでよいと思います。

シャッフルのリズムとは、「3連符」(タ・タ・タ、タ・タ・タ、タ・タ・タ、タ・タ・タ)の真ん中を抜いたもので、タッタ・タッタ・タッタ・タッタというように弾んだ感じのリズムになります。

以上の、イントロ、間奏、エンディング、歌の部分の解説で「小さなスナック」の弾き語りができるようになると思います。


上記で解説したとおりに、「小さなスナック」(パープルシャドウズ、今井久さん)のイントロ・間奏・エンディング部分をゆっくり弾いてみました。



なお、アンプは引越しの際どこかに入ってしまったため、「踊り子」のときと同じようにアンプなしで、セミアコを弾いています。

また、このセミアコにはトレモロアームもついてません。

皆さんのギターはトレモロアームつきのものが多いと思いますので、アンプでリバーブ、要所でトレモロアームによるビブラートをかけてください。

動画を撮る前に、大きくなりすぎたバラの花の冬季の剪定をしましたところ、バラのトゲがたくさん左手に刺さってしまいました。バラのトゲは先の小さい部分が残り、非常に痛いです。バラも切られないように必死なのだと思います。

かなり痛い思いをしながら弾きましたが(とくに間奏のスライド部分が痛かったです。)、皆様のコピーに少しでもお役に立てれば幸いです。

非常に長くわかりにくい解説を読んでいただき、お礼申し上げます。では、がんばって完コピしてください。



(平成30年7月24日
追記)

私の上記のつたない解説動画より、今井久さんご本人の動画をご覧ください。

今井久さんの「小さなスナック」動画



小指でプリング・オフして、その音を残す部分がありますが、私のコピーしたものも、その部分を修正してください。

あと、最後の部分のコードは(6弦を押さえている中指をねかせて)5弦をミュートしてください。

以上、よろしくお願いいたします。


ベンチャーズをコピーするのに必要な楽譜

チェット・アトキンスをコピーするのに必要な楽譜

 
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